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残業代にかかる固定残業代制を成功させるには

固定残業代制の導入については、様々な企業で試行や導入が行われていますが、その成果については賛否両論です。導入に成果を得ている企業では、無駄な残業代が減り仕事が効率的になったという意見が大半を占めています。反対に、上手くいっていない企業では、社員一人当たりの負担が大きくなっている、追加で残業代を支払っているので給与計算事務が煩雑になっているとの意見が出ています。固定残業代制については、あらかじめ残業代の実績を元に1か月あたりの時間外労働数を算出し、残業手当てとして社員に支払うものですが、ポイントは何と言っても「みなし残業時間」をいかに算出するかです。

固定残業代制が上手くいっている企業では、労使が現場実態を共有し、的確にみなし残業時間を算出しているので大きなトラブルもなく効果が実感できていますが、みなし残業時間を上手く算出できない企業では、現場実態との乖離が生じ、効果が実感できないのです。固定残業代制の目的は、効率的な業務を促し、長時間労働を是正することを目的としていますから、その効果を実感するためには、まず、この目的をしっかりと労使間で共有することが必要です。つまり、会社側からの押し付けでは上手くいきません。さらには、導入当初は試行を繰り返すことで、各職場や社員の経験値等によって最適なみなし時間を割り出すことができます。

したがって、成功させている企業では、試行と検証の往復運動がしっかりとできているのです。

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